誰も知らない真実。そして、闇(アンダーグラウンド)。
最初、パンフレットを貰って。ざっと内容を確認して…
私でもちゃんと受け入れる事は出来るのか。
目を背けずに見届ける事が出来るのか。
随分迷い、恐怖を抱いて「闇の子供たち」を観た。
人身売買、売春行為・性犯罪・ペドファイル(幼児性愛者)、臓器移植、貧困格差の知られざる闇の世界。
きっと、誰でも安易にそんなの知ってるよ。と言って終わるだけだろう。
知っていても、何も出来ないし、恐い、受け入れられない、そう言った感情が邪魔をするのだ。
だが、敢えてそんな人達にもこの映画を観て欲しいと思った。
恐くても、目を背けたくても、これが「真実」なのだ。
私は、こんなにも「恐ろしい真実」がある事を多くの人に知って欲しい。
地図上では日本との距離が20cm程度しかない場所・タイでは、貧しい家族の幼いこどもの人身売買が、当たり前のように行われている。
それは、近所で元気にはしゃいでいるような「ごくごく普通のこども達」だ。
その後、売られたこどもが大人に利用されていた。
売られたこども達は、大人の玩具にされ、言う事を聞かなければ暴力を振るわされ、病気になったら捨てられて、時には薬によって殺される。
さらに、違法な臓器売買では、生きたままのこども達が犠牲になっていた。
でも目を背けないで欲しい。
あくまでペドファイルの人たちを刺激する為の作品ではない。
それと、こんな事を平気でやっている大人達もしっかり観て欲しい。
大人達にも過去や境遇と生活があるからだ。
キャストは、
江口洋介が演じる役は、新聞記者の南部浩行。
宮崎あおいはNGO活動で自分探しをする音羽恵子。
妻夫木聡は少し気弱な青年カメラマンの余田。
それと、違法な臓器移植を試みる梶川夫婦に佐藤浩市と鈴木砂羽。
皆、それぞれの想いと考えがある。
こども達を救いたいという想いは一緒だが、必ずしも皆が納得する答え・解決策は見つからない。
梶川夫婦は、自分たちの幼い命(息子)を何としても救いたい。
でも、それによって「生きたままのこども」が犠牲になるのを止めたい音羽。
止めるのは無理でも、真実を報道しようとする南部。
半信半疑で南部に関わるが、次第に現実に気づき始めカメラマンとして活動をする余田。
他にも、多彩なキャストが揃っていて、予想外のラストに驚きを隠せないだろう。
きっと色々な葛藤があるだろう。
しっくりこない所も多くて、気持ちがモヤモヤしてしまうかも知れない。
だが、この2時間以上もある作品を見て、現実として私達は受け入れなければいけないのだ。
何故なら、私たちの身近な所にも、この真実に関わっている人がいるのだから。
私たち日本人も例外ではなく、他人事でもありません。
実際に海外へ行き、こどもを玩具として扱う人間に、日本人も含まれているのですから。
最後に。
私がこの作品で一番印象に残ったのは、始まりや途中に響いた心臓の音。
この心音は、なす術もなく失われていったこども達のものなのか。
それとも、私たちのものなのか。
自分の胸に手を当てて、一緒にドキドキしてしまった。(高瀬)
衝撃★★★★★ 真実★★★★★ 闇★★★★★
|