大統領選へと野望を抱く上院議員アーヴィング。TV番組のベテランジャーナリスト、ロス。カルフォルニア大学教授マレー。
3人を軸として3つの話がほぼ同時進行していくヒューマンドラマ。
ワシントンにあるアーヴィングのオフィスで、アフガン戦争の新たな作戦を売り込もうとするアーヴィングとイラク戦争が始まる前、政府を応援するような報道をしたことを後悔しているロスとの会話、自分は本音を隠しながらも、相手の本音を探ろうとするやりとりには、イラク戦争がアメリカ人の心に大なり小なり影響を及ぼしているのだと感じたし、戦争やテロを経験していない私には理解が出来ない事もあると感じた場面でもあった。
ただ、ロスが、オフィスを出てタクシーの中から沢山の白い墓標を眺める表情は何とも言えず悲しい。
胸にぐーっと込み上げるものがきた。
「もう一つも白い墓標を増やしたらいけない!」「戦争はどんな理由があってもしてはいけない!」そう感じた場面だった。
アーヴィングとロスが火花を散らしてやりとりしているおなじころ、大学教授マレーの教え子2人がアフガニスガン侵攻中に適地に置き去りになり、絶望的な状態になっている。
彼らは、アメリカを良くしたい思いで志願したはずなのに、彼らの思いは....。誰が解ってくれるのか。
マレーの教え子2人が絶望的な状態になっている同じ頃、カルフォルニア大学教授マレーは、優秀なのに授業に途中で出てこなくなったトッドをオフィスに呼びつけ、人生に対する目を開かせようと試みている。
最初は、マレーの話を真剣に聞いていなかったトッドだったが、将来性や、可能性について話しているマレーの言葉に真剣に耳を傾けていく。
トッドに変化が少しずつ現れていくのが、こちら側にも伝わってくる。
ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズと、ハリウッドの大スターが集結した話題作『大いなる陰謀』。
中でも、メリル・ストリープは、「プラダを着た悪魔」と同じ人?と思うくらいの演技力で映画の中に引き込んでくれた。
全体を通して、理解しにくい場面もあるのは、テロや戦争を経験している製作者側のアメリカ人と平和な日本に住んでいる私との違い(?)かな。(原)
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